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城の築かれている山全体が虎が臥せているように見えることから、別名、虎臥(とらふす)(こが)城と呼ばれ、嘉吉年間(1441〜1444年)に但馬守護の山名宗全が丹波、播磨からの侵入に備えて、出石城の出城として基礎を築いた南北400m、東西100mの日本一の山城の址です。太田垣氏が5代にわたって城主となりましたが、織田信長の命による秀吉の但馬征伐で1580年(天正8年)に落城しました。現在のような豪壮な石垣積みの城郭を築いたのは最後の城主、赤松広秀です。天正〜慶長(初期)年間の完成と言われています。石垣は、安土城や姫路城と同じく、近江穴太(あのう)衆の手による穴太流石積み技法を用いた「野面(のづら)積み」です。古城山山頂、標高353.7mの天守台を中央に、本丸以下、南には南二の丸、南千畳、北には二の丸、三の丸、北千畳、さらに北西部には花屋敷と称する一郭があります。縄張り(平面構成)の美しさが自慢で、地形を巧みに活用し、防御への配慮も綿密であることから、よほど堪能な人の手による構築と考えられます。秋から春にかけての早朝は美しい雲海が見られ、カメラの愛好家たちが集まります。竹田小学校の校地内(校舎南側)には、竹田城址を25分の2に縮小した城跡の庭があり、こどもたちの誇りであるとともに、楽しい遊び場になっています。竹田城址は1990年、角川映画「天と地と」のロケ地となったことで有名です。上杉謙信の居城、春日山城が再現され、地元の人たちもエキストラとして多く出演しました。その後、映画「あなたへ」のロケ地ともなり、当時の6年生も出演しました。その後、『天空の城』として全国的に有名になり、多くの観光客が訪れる観光地ともなっています。 |
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