和楽

 毎年の秋季運動会の最後を飾る総踊りに演奏されている楽曲です。歌詞は6番まであり、郷土の歴史と自然、竹田の人々の心意気が上手く織り込まれています。運動会当日は、紅白の小旗を手に、児童と地域のみなさんが何重もの円を作って心を一つに踊ります。卒業生のみなさんからのお問い合わせが一番多いのもこの歌です。百年以上の伝統をもつ楽曲です。戦中戦後を生き抜いてきたこの曲をいつまでも大事に伝えていきたいと思っています。

竹田校行進歌(和楽)
加都千石の 野をひかえ
後ろに樹徳の 山をおい
自然の美景に 包まれつ
人世の道を きわめんと
日毎(ひごと)ねりゆく 心身に 
竹田の健児 意気高し
歴史は遠し 幾十年
有終校の 昔より
花咲きかえり かつ散りて
朝来の山を 飾るなる
高きいさお しのばんと
登るも楽し 春の日に
霞も雲も たちこめて
一つににおう 粟鹿山
連(つら)なる青(せい)らん おぼろげに
のどけき光 うらうらと
あふれて深き みめぐみに
幸あるきょうを 楽しまん
清き流れの 朝来川
海国男子の たしなみと
水とたたかう 夏の空
我らが肌の 色はえて
鬼をもひしぐ 鉄腕(てつわん)の
色にも見ゆる 健やかさ
河鹿(かじか)の声に さそわれて
加都橋畔(きょうはん)の 夕涼み
わけてたのしき 夏の宵
星ときらめく 蛍火(ほたるび)に
文よむ窓を 訪い来るは
芭蕉の塚の 夜の雨
古城落日 夕陽(せきよう)の
光に映(は)ゆる 諏訪の森
来る人もなき たそがれに
誰をか招く 枯尾花
山名の雄図(ゆうと) 今いづこ
虎臥城下 涙あり
竹田校行進歌(和楽)