父なる山 朝来連山
ゆるぎなく 立ちてしずけし
霊気しかと この身にうけて
伸びゆかん 正しく 強く
われら 朝来 朝来中学校
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母なる川 円山の水
生けるもの なべてうるおす
ゆたかなる 流れに汲みて
つちかわん 知性と情操(こころ)
われら 朝来 朝来中学校
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生命(いのち)若く みなぎる力
磨きあい ひとつに結び
やがてわが 町をになわん
広く世の 光りとならん
われら 朝来 朝来中学校
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MIDI
作詞者の手記 | |
昭和四十年二月、本町内の作曲家藤尾三郎先生と有本二郎先生との手をわずらわして朝来中学校歌ができ上がった。 作詞の故有本先生は、当時枚田小学校長・兵庫県国語研究部副会長の職にあり、歌人としても著名。 次は校歌作詞に当って有本先生から井上校長に寄せられた手紙の一部である。 一番の朝来連山、二番の円山川、ともに朝来町の自然とその恵みをうたい、 山川の姿に関連して 一番では自主独立・道義・強固な意志と身体、 二番では、ゆたかな知性とうるわしい情操、 三番では若さの集いである学校生活での切瑳と親和、 そしてやがて郷土を興し、世(社会・国・世界)に一すじの光りを送る人間を目ざす願いをうたったつもりです。 校歌の性質から、軽快・流暢をさけて、荘重な気分を主に盛る必要上、文語を用い、 わずかに漢語をまじえ、調子は五七調を主体にした。そして初めに六七、終りに六九の破調を入れてみた。 以下略 |
昭和52年度学校新聞 30周年記念号より転載 |